1年でありながら年上という、なんとも複雑な橘高君より紹介に与りました、2年の新田聖人です。
今回のブログでは、多くの部員・マネージャーが自らの前期シーズンの振り返りをしている。各部員のブログを読むたびに感じることは、この部活動に所属する学生はみんな同じ目標に向かってサッカーに取り組んでいるということである。普段は大人しくて何を考えているのかよく分からない人から、いつもおちゃらけてばかりで何を考えているのか分からない猿のような人まで、彼らの部員ブログを読んでみれば、皆一様に心の中では自分たちのことを客観的に見つめ、自分と向き合っているのだと強く感じさせられる。
ここからは自身のことについて綴っていこうと思う。私は部活後に寄り道して食べるご飯が最高に好きだ。これを読んでいる人は大学で部活をしていなくても、高校時代の部活動の経験から少しは共感できるのではないだろうか。私はそんな「部活後の寄り道飯」というものに高校生の頃から魅了されている。
高校時代、寒い冬の雨に打ち勝った後に食べたココ壱のカレーうどんの味は今でも忘れられない。大学に入ってからは、自分の財布が温まってきたこともあり、寄り道飯の機会は増えていった。試合で勝利した後の飯、試合に負けて仲間たちと改善点を話しながら囲んだ飯、部活動後の飯には様々なドラマがあると言える。
最近の部員ブログでは、冒頭に新型コロナウイルスが蔓延する中で部活に取り組めることに対して感謝する旨を綴る人をよく見かける。悪いイメージばかりのコロナだが、今まで当たり前だったことに対して目を向けるきっかけを私たちに与えてくれたのも事実である。私は、コロナ禍を通して、自分が部活動に取り組めている環境について考えれば考えるほど、自分の認識がいかに甘いものであるかを痛感した。それは先ほど述べた「部活後の寄り道飯」についても当てはまる。
もちろん食事の際も感染症対策は徹底している。事あるごとに手指の消毒は怠らないし、店内は空気が常に循環していて座席はパーテーションで区切られている。だが忘れてはならないことは、私たちは多くの人々が不自由を強いられている中で、サッカーに取り組むという自由を認められているということである。私自身この認識が甘いと感じた。そして同時に自分が部活動におけるサッカー以外の面で部内に新型コロナウイルスを蔓延させ、リーグ戦メンバーでもない自分のせいで都1部リーグ昇格を妨げるようなことがあってはならないと考えるようになった。他にも都内に出ることのない家族への感染リスクなどを踏まえ、私は部活動への参加を8月から自粛している。部活に参加しなかった経緯について、主将以外には詳しく伝えておらず、部員の方々にはこのような形での報告となり、申し訳なく思う。
自粛期間は、非常にもどかしい日々だ。もう1ヶ月間部員と話せていないし、サッカーもできていない。そんな自分をよそにリーグ戦の結果を携帯の画面上でしか確認できないのは非常に心苦しい。
前期に同じカテゴリーにいた選手が都リーグに出場しているのを見ると、自分を情けなく思う時もある。体育会サッカー部である自分にとってサッカーに取り組めていないのは大きな痛手だが、あえてサッカーから離れることで見えてくるものもあると信じている。今は部活動に参加できていないが、自分が上智大学体育会サッカー部の部員であることには変わりはない。この期間を決して無駄にせず、部活に参加していれば目を向けなかったことにも挑戦して、いつか部活に復帰したときに成長を遂げられるように、日々を過ごしていくつもりである。
拙い文章ですが最後までお読みいただきありがとうございました。
続いては同じ法学部で何となく中田英寿顔の浅野君です。