平素よりお世話になっております。同期の三井 慎司から紹介を授かりました、理工学部新4年、中川 優と申します。拙い文章ではありますが、最後までお読み頂ければ幸いです。
今回の部員ブログのテーマは「来シーズンの目標」とあるが、来シーズンの目標もサッカープレイヤーである以上、「もっとサッカーを上手くなる」であるべきだと思うから、そのサッカーをもっと上手くなるという目標のための目標や心掛けることを、昨シーズンの振り返りと共にこの部員ブログに綴りたいと思う。
昨シーズンの振り返りをした時、嫌でもまず最初に思い浮かんだのは怪我のことであった。
昨シーズンの大きな離脱は、シーズン始動直後に右足足首の靭帯損傷(捻挫)で1ヶ月強、7月〜9月にも左足足首の靭帯損傷で2ヶ月弱、他にもちょくちょく離脱していた。
その離脱期間、他の部員は無我夢中で必死にボールを追いかけているのに対して、自分は体幹用チューブと仲良しこよし。みんなと比較して、自分は何やってんだって何回落胆したことか。
その結果、昨シーズンの自分がでた試合数は8試合。
振り返りをした時に自分でも驚愕するほどの少なさ。
自分はサッカーをもっと上手くなりたいから、サッカー部に所属しているのに、この現状では上手くなるなんて以ての外である。
サッカープレイヤーとして怪我から学ぶことは沢山あるが、サッカーをしないことには始まらない、上手くなれないことは自明である。
昨シーズンまでは怪我は突発的で、体質なども関係してくるから仕方ないものとずっと捉えていたが、振り返り自分の行動を見返すと、怪我の多さの理由の1つに自分の詰めの甘さがあるんじゃないかと思った。練習前後には学生トレーナーの田崎 隼太郎がストレッチやってくれている。自分はしっかりとやっている気にはなっていたが、よく考えると自分は側にいる同期とくっちゃべりながらストレッチをしていて、会話に気がとられ、意識しながら入念に行うことを怠ってしまっていた。本来、サッカー選手として、怪我の多い人間の自分はそんなことあってはならないはずである。
だからまず1つは今シーズンはストレッチに時間をかけ、入念に、また意識的に取り組み、怪我を最小限に減らす努力をする。
また、昨シーズンの振り返りをした時に主に思い浮かべたことは、自分のプレーへの自信のなさである。
いきなりではあるが、倫理学において、中庸という言葉がある。
倫理学では超過と不足を避けることが徳であるとされていて、中庸とは超過と不足を足して割る2した状態、すなわち、超過でも不足でもない、その2者の間の状態を指す言葉である。
古代ギリシアの哲学者アリストテレスはこの中庸は「最適な状態」と述べた。
なぜこの文を引用したのかというと、自分はこれがサッカーにも当てはまると思うからである。
サッカーにおいて、何も考えず、ミスを全く恐れない状態は、リスク管理ができていないという点でなってはいけない状態だと思っていて、これは不足の状態。
逆にミスを恐れ過ぎるというのは、自分のプレーを最大限活かしきれないという点でなってはいけない状態だと思っていて、これは超過の状態である。
だからこの不足と超過の間の、ミスを恐れても恐れ過ぎない状態こそが自分のパフォーマンスを活かすのに、またサッカーを楽しむのに最適な状態であると思う。
昨シーズンの自分を振り返ると、ミスしたら東 幹也に罵られ、怒鳴られることを恐れ、ミスを怖がるようになった。というのは冗談であるが(笑)、自分はボランチ、中盤のポジションであり、自分のプレーが試合の流れを左右してしまう。ミスをしたくないのは当然であるが、昨シーズンの自分はミスを過剰に恐れてしまい自信を持てない状態になってしまっていた。
だから2つ目として今シーズンは試合に臨むマインドとして、ミスをしてもそのミスを自分で取り返す、という気持ちでプレーにもっと自信を持って挑もうと思う。
拙く、浅い文章ではありますが、最後までお読み頂きありがとうございました。
続いての部員ブログは、引退後2人でお酒を呑んでみたい人のうちの1人で、今シーズン上智大学体育会サッカー部の主将、髙野 陽が担当します!よろしく!