こんにちは。
今シーズン上智大学体育会サッカー部副主将を務めます、新4年小堀 耕太郎です。
【チームの変化に気づき、部員に成長のきっかけを与えること】
これが今シーズンの1つの目標であり、副主将を務める上で常に意識したい事、そして、自分に任されている役割であると考える。
「広い視野を持ち、周囲の様子に気を配ること。そして、些細な変化に気づくこと」
何か自分の中で意識していることがあるわけではないが、この2つは得意だ。
実際、4名の幹部で何か話し合いをしている際、うっかり見落としてしまいそうなことに気づき、主将である髙野に「それは盲点だ!!!」と言われる場面が多い。
今後も学生主体である当部を運営していく中で、俯瞰的に組織を見て、チームを良い方向に導けるよう調整することが自分に求められている役割であり、自分にしか出せない1つのバリューである。
「後輩に成長のきっかけを提供すること」
私自身、歴代の先輩方に成長するきっかけを与えていただいてきた。
1年生の頃のバディであった先輩
上智大学体育会サッカー部は、外部グラウンドを転々として活動している為、1年生はチーム荷物の運搬を任され、次の日の活動に必要な荷物を、その会場に行くメンバーに割り振り、チームの活動に支障が出ないよう貢献する。そして、入部した当初は1つ上の先輩方がバディとして指導してくださる。このような伝統があるのだが、私の担当であった先輩は、その学年の中心として学年を纏めていた為、チーム荷物の管理・分担に関して、徹底的に叩き込まれた、というよりも、叩き込まれてしまった。その為、必然的に、自分もチーム荷物の管理を学年の中心として担うことになった。
2年生時の主将
2年生の秋頃、練習時、当時の主将に呼ばれ、二人きりで話す機会があった。内容は、自分の弱点への指摘。言ってしまえば、怒られた形に近いのかもしれない。その際、自分は納得いかない表情で話を聞いていた。
「なんでそんなことを言われなければならないのか。」
この気持ちが強かった気がする。
だが、今振り返ってみると、どちらの経験も現在の自分を形成した「きっかけ」になった。
あの時、その先輩が自分のバディではなかったら、チーム荷物の管理に関して叩き込まれていなかったら、おそらく学年の中心として学年を纏める立場になんてなっていない。
あの時、自分の弱みをしっかりと叱ってくれていなかったら、自分に真剣に向き合ってもらえていなかったら、今、副主将なんて任せてもらえる人間にはなれなかった。そして、その時に「小堀の成長が今後のチームの成長に繋がる。」という言葉を当時の主将からいただき、自分の気持ちに変化を与えてくれた。
このような経験は、後に振り返ってみると、自分自身が変わるきっかけになっている事が多い。その当時は、わからなかった、その時に先輩方がどのような想いを持って自分に接してくれていたのか。でも、今ならそれがわかる。
だから次は、自分が後輩に成長のきっかけを与えたい。
面倒くさい仕事を任せてみたり、本人自身では気づけない弱みを指摘してみたり。
その時は、「なんでこんな仕事やらされるのか、なんで小堀にそんなことを指摘されなければならないのか。」そう思われても良い。でも、いつか自分と同じように、その裏に隠されていた「想い」に気がついてくれたら嬉しい。
【最高の終止符を】
最後に、選手としての今シーズンの目標。
正直、目標は特にない。
ただ、これまでと同様、
「自分と交わした小さな約束を守り続けること」
これを意識して過ごしていきたい。
入浴後のストレッチ、練習前の身体の準備、パスの質にこだわることなど。
これまで当たり前のように積み上げてきたことを最後まで積み上げ続けていく。
目標はないと言ったものの、今シーズンは叶えたい「夢」がある。
「東京都1部リーグの舞台を兄弟で共に戦うこと」
17年間のサッカー人生の集大成である今シーズン、幸いなことに弟が上智大学体育会サッカー部へ入部することが決まった。
これまで同じキャリアを歩んできたが、3歳差である為、同じチームでプレーすることはなかった。
その為、今シーズン、しかもサッカー人生の最後に同じチームで共にプレー出来ること、兄としては非常に楽しみだ。
東京都1部リーグの舞台を兄弟で共に戦い、サッカー人生に最高の終止符を打ちたい。
次回は、
スペインでの挑戦を終え、今シーズンも上智で共に戦う事になりました、関 大陽です!