
平素より大変お世話になっております。
練習後に大学まで車で送ってくれる優しい後輩、横田 公平から紹介を与りました。
拙い文章ではありますが、是非御一読いただけますと幸いです。
文体変わります。
2022/07/31(日)
東京都1部リーグ、東京経済大学戦。
俺はオフだった。
そのおかげで、マウスの解剖実験の2つのレポートをまとめて終わらせることが出来た。
それによって春学期の全ての課題を終え、夏休み到来を迎えた。
多忙で行けていなかった美容院に行き、前が見えないほどに伸びきっていた前髪を夏仕様にサッパリさせることが出来た。
作業のために入店したスターバックスのレシートに「トールサイズ無料券」が付いていた。
なんてラッキーな1日なんだ。
そして、チームは念願の2勝目をあげることができた。
チームメイト達が順位表を1つ上げてくれた。
おかしい。
全く充実していない。
ラッキーな一日だったのに。
チームは勝ったのに。
喉から手が出るほど欲しいと思い続けてきた勝ち点3が、全くもって嬉しくない。
自分が中にいないチームが勝っても、ちっとも面白くなかった。
同期のゴールはちょっと嬉しかった。
順位表の勝ち点だけを見てる時だけは微々たる幸せを感じることが出来た。
試合後、皆が嬉しそうに写っている写真がInstagram上にたくさん投稿されていた。
普段、別に「いいね!」なんて思っていなくてもテキトーに押していた「いいね」が押せなかった。
いつも試合が終わった後にアップロードされるYouTubeの動画は、全カテゴリー分チェックしている。
分析としての要素は少ない。1ファンとして、皆がゴールして輪になっている光景を観るのが好き。
だけど、この日にあげた4ゴールは1つもチェックできなかった。
自分の関わっていないチームが上手くいっている事実を受け入れたくなかったのだろう。
俺は今までチームの為になると信じ、色々な活動を先導して行ってきた。
スポンサー企業を獲得する為に、色々な場所に足を運んでは何度も頭を下げてきた。
サッカー教室の開催を、企画代表として毎日のように試行錯誤しながら運営してきた。
このチームを強くしたい。その想いを胸に、練習中は常に声を出し続けた(つもりだった)。
チームが苦しい時、誰よりも走り、闘う姿勢を見せようと意気込んでプレーした(つもりだった)。
しかし、そんな私が常に意識していた「For the team」の精神は偽物だったのかと思うとかなり失望した。
チームの為に考えて闘ってきたと信じていた自分、そして「献身性」を評価してくれた仲間を裏切った。
でもどうなの?
これって本当にダメなんだろうか?
チームの大勝に喜べなかったこの日から1週間。
【For the team精神とは何か?】
この議題を解決する為に問い続けた。
思慮に思慮を重ねて辿り着いた結論。
それは「自分にベクトルを向ける」という事。
自分は悪い意味でチームに染まりそうになっていた事に気づいた。
何が言いたいのか。
それは、
「組織」に気を取られ過ぎて、「自分」を突き詰められていないんじゃないですか?
という事。
「チームの事を考えているから」という口実で、自分に向けて強烈なストレスを掛ける事から逃げてませんか?
という事。
「組織ファースト」を美化し過ぎていませんか?
という事。
「チームが勝てばそれでいい。」
本当にそれでいいの?
俺らはサッカー選手だ。
上智大学体育会サッカー部は言わずもがな学生主体の組織である。
学生主体であるからこそ学生の裁量が大きく、
「これやりたい!」と言えばそれが出来る。
学生主体であるからこそ、たとえ試合に出ていなくても、
あらゆる形でチームに大きな貢献をする事が出来る。
その一方で、学生主体が招く弊害にも目を向けなければならない。
学生主体に染まった反動で、本来サッカープレイヤーが持つべき「競争意識」が疎かになっていませんか?
このチームは、BCチームにも公式戦の場が設けられている。
それにより、当部に所属する全てのプレイヤーが公式戦の緊張感を毎週のように感じる事が出来る。
しかし、悪く言えば「なんとなくサッカーをしていても試合に出れてしまう」
BCチームの目的は、用意されているリーグで優勝することではない。
BC用に公式戦の場が用意されている理由は、
「Aチームで活躍出来る人を輩出する為」だ。
大袈裟に伝えたいが為に少しだけ思ってもいない事を言うと、
B、Cの結果は
「意味がない。」
どれほどBCチームが勝っても、Aチームの結果が振るわなければ周りからは「弱い」と言われ、
BCチームがどれほど負けようが、Aチームが勝ち続ければ「強い」と言われる。
俺は過去にIリーグ、Jr.リーグに出場した身として、
この事実が非常に悔しい。
だけど、これが紛れもない現実だ。
「BCが勝ったから俺らも続こうぜ!」とAチームの士気が上がるのは間違いなくプラスである事は重々承知している。
Aチームにいる身として、BCチームの勝利が励みになったから。
しかし、その為にサッカーをしている人はいないはず。
自分がプレーで活躍する姿を思い描いて入部したはずだ。
このチームに入部してから、
「俺らはもう後輩に場所を渡す立場になった」だとか、
「下のチームでチームに貢献する覚悟を決めた」
と語る上級生の姿を見てきた。
もう一度言う。
俺らはサッカー選手だ。
毎月7000円を超える部費を払って、
朝早くに起きて目を擦りながら支度して、
遊びに使えるはずだったお金を使って、
わざわざ長時間電車に乗って、
キツくてしんどい練習をしにグラウンドに集まる。
周りの友達はまだ気持ちよく寝ている。
今日もどうせ苦しい走りが待ち受けている。
そんな事を分かっていながら、時間通りに全部員が同じ会場に集まる。
頭おかしいだろ??
自分でも意味がわからない。
そこまでして来てるのに、
本当にその座を受け渡していいんですか?
「Bに居てチームを引っ張りたい」
Aで貢献するという目標から逃げただけじゃないの?
上級生が必死こいて1年生からスタメンを奪い取りに行こうとする事はダサいの?
「A1が都1部で相手のサイド攻撃に手を焼いているのは、紅白戦で対峙するA2のサイドハーフが下手だからだよな」
(以前、自分が同期の中尾 竜吾に対し自虐で発した言葉)
こんな事を言っているお前が、都1部で結果出せると思うか?
当部の事業統括の主軸を担っている羽鳥 颯がシーズン初めに掲げた長期的目標「クラブ化」の本質とは?
この「クラブ化」の意味が組織として認識しきれていなかったのではないか。
快勝したのに全く嬉しくなかった東経戦。
今になって思う事。
あの日に込み上げた「嬉しくなかった」は、サッカー部というフィールドで闘う1人の人間として出てきて当たり前の感情だった。
それより自分が猛省すべきだったのは、
For the teamに気を取られすぎて、サッカー選手として本能的に抱いていた競争意識を否定しようとした事だ。
矛盾しているようにも見えるが、
For the teamというのは必ずしも組織にベクトルを向ける事を指す訳では無い。
「クラブ化」は人それぞれ異なる定義を持ってよいと考える。
俺が思う「クラブ化」とは、
地域の人に愛され、
社会に影響を及ぼす事ができ(お金を動かせる)、
サッカーにフルコミットできる環境が整備されたチームになる事。
しかし、
そこには「チーム全員が本気でポジションを奪い合う正当なバトルが出来る事」が根底にある。
ここは全員が共通して持つべき定義なのではないかと考える。
(押し付けるつもりは無い)
少なくとも自分はその結論に至った。
だから、
俺は、貪欲にA1にこだわり続ける。
1年生に奪われたスタメンの座を、容赦なく奪いに行く。
サッカークラブの本質を取り戻すために。
これが私自身が最大限に寄与できるFor the teamの形だから。
For the team型エゴイストとでも呼ぼうか。
これが、「自分にベクトルを向けたFor the teamを追求する」と決意するまでに至った過程だ。
最終的に言いたい事をまとめると、
組織だけにベクトルを向けすぎるのではなく、
自分にも強くベクトルを向けていこう!
という事です!
そして最後に。
これまでの大学サッカー3年間を振り返ってみると、
とにかく南出 直人(学生監督)を追い続けた3年間だった。
これに関しては色々な考えがあると思うが、
(監督の事ばかり気にしてサッカーしても楽しくない。媚を売っていると思われたくない。など)
俺は刺激的な毎日だったなと素直に感じる。
俺のやり方が「いいな」と思ってくれた後輩がいるならば、
一度、ひたすら小熊の背中だけを追ってガムシャラにやってみて欲しい。
勿論、同じポジションの誰かにフォーカスを当てて努力し続けるのもアリだと思う。
しかし、
その人の調子や怪我に左右されたり、
その人以外の選手がスタメンに台頭した時にフォーカスを当てる人が変わってしまうなど。
やや感情が忙しくなる時がある。
そのため、常に変わらない立場である「監督」にフォーカスを当て続けた事によって、3年間一貫して目標がブレずに取り組めて良かったと思う。
正直、Bに落とされて「何だよこの野郎!」と思った事はあったし、
「俺にだけ当たり強くね??」なんて思ったりした事もあった。
でも、今になって思う事は感謝しかない。
恩返しと言っては綺麗事過ぎるかもしれないけど。
残り2ヶ月、自分の全てを南出 直人に捧げる。
俺は1人の兵隊として、貴方の為に走る。
「この人に残りのサッカー人生を託してもいい」そう思えたから。
どうやったらこの人から信頼を勝ち取れるか。
どうやったらこの人を認めさせる事が出来るか。
残念ながら、残り2ヶ月死ぬ気で努力しても彼の理想の選手になりきる事はほぼ不可能だ。
それは、3年間彼のスカッドに入る為に試行錯誤し続けてきた自負があるからこそ分かる。
だけど、
「こいつ3年間で本当に変わったな」
そう思って貰えたら、
理想の選手に近づいたと感じて貰えたら、
「彼を追い続けて良かった」
そう思える気がする。
現時点ではまだ足りない。
俺は3年生だから来年もあるかもしれないが、
南出 直人を追い続けるサッカーは、
あと2ヶ月で「引退」だ。
ハッキリ言って、もう時間が少なすぎる。
だけど、やる事は分かっているからこそ全く悲観していない。
何か新しい事をする訳ではない。
前回のブログの最後に書いた「誓い」。

これの究極形態を体現する事をここに誓う。
だから、俺は思った事は本気で言うし、ふとした時の気の緩みを許さない。
その分、飽きるほど長いこのブログを奇跡的に読んでくれた部員は、
もし俺が一瞬でも気が抜けた様子を見せたら、
絶対に許さないで欲しい。
ぶっちゃけプロにもなれる訳ないし、サッカーで自分の名前を世に売ることはきっともう出来ないけど。
それでもサッカーに命を賭けてみたい。
そう思ってしまったから。
2ヶ月ならそれが出来そうな気がするから。
これが、俺が4年生に出来る最後の誓いです。
最後、一緒にやりきりましょう。
以上。
次回のブログを務めてくれるのは、
イナズマイレブンの染岡と全く同じ位置にホクロがある堀口 大翔です。
お楽しみに!
