平素より大変お世話になっております。
物質生命理工学科2年の土井源也です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
まず、コロナ禍という難しい状況下であるにもかかわらず、日頃より上智大学体育会サッカー部の活動を支えてくださっている全ての方に御礼申し上げます。
部員一同、結果という形で恩返し出来るよう思念しておりますので、今後とも応援の程よろしくお願いします。
では、本題に入りたいと思います。文体変わります。
唐突ではあるが、「図星」という油そば屋さんを知っているだろうか。
早稲田駅から徒歩3分程度の場所にあるお店で、ここの「油SOBA」に優る油そばは現段階で見つけることができていない。
では、無類の油そば愛好家と自負している私がこれほど絶賛する「図星」の魅力とは一体なにか。
「図星」の定番メニュー、油SOBAが卓上に乗せられてから満足して帰るまでの一連の流れを紹介する。
まず、最初は何もかけずに混ぜて食べる。
この段階でも既に最高の味わいを堪能することができるが、これはまだ序章に過ぎない。
そして、山椒を加えることによって香りを楽しむことができる。
その後、ラー油とお酢、背あぶらを入れ、味の変化を楽しむ。
〆は丼の底に残った具や油の中に、ご飯と特製ダレを投入して大優勝するという流れだ。
ひとつひとつの段階を踏み、最後に〆のご飯を食べ終えた際には、完全に図星の虜になること間違いなしだろう。
このように、図星の油SOBAは味変の方法が多彩であり、最初から最後まで一度も私を飽きさせることなく楽しませてくれる。
このブログを読んでいる人の中で、行ってみたいと思った方、もしくは図星以上の油そばを知っている方がいれば、是非私にご一報願いたい。
話変わってサッカーについて。
勝つことが出来る集団とは、どのようなチームであるかについて考えよう。
サッカーは90分間でより多く点を決めたチームが勝利する。
そして、勝つための必須条件となるゴールを決めるために策をこらす。
その策は多ければ多いほど、相手は手がつけられなくなるだろう。
そのため、集団としての武器を持っているだけ相手にとっては脅威であるといえる。
また、個人単位にクローズアップすると、武器の多い選手はそれだけ相手にとって厄介であり、武器を数多に持っている選手たちから構成されるチームは当然、豊富なレパートリーを保持していることになる。
90分を通してワンパターンの戦略で挑むチームや選手は、それだけ練度が高く脅威であることは間違いないが、相手が封じ手を見出してしまえば状況は苦しくなる。
そのため、多彩かつ練度の高いチームが理想的な集団もしくは選手であるといえるだろう。
そしてなにより、「最後に試合を決定づける力」が重要になる。
先述した通り、サッカーは相手のゴールネットを揺らさないと勝つことが出来ない。
どれほど多くの武器を用い、良い過程を踏んでも、点を決めることが出来なければ意味がない。
私は、今期これまでに東京都大学サッカーリーグに1試合出場した。
桜美林大学戦、満を持して途中出場を果たしたが、いくつか後悔の残る場面があった。
1つ目は投入直前。
南出学生監督から左右どちらのサイドバックで出場したいかを問われた。
それは、スタメンで出場していた関大陽くんが左右のどちらでもこなすことが出来るプレーヤーであったためである。
自分は、日頃から右サイドバックで起用されることが多かったことが大きな理由となり、右サイドバックを選択した。
しかし、この選択が自分の後悔を生んでしまった。
もし左右でプレーが可能であるというポリバレント性を示すことが出来れば、今後も試合に絡む機会はより増えていたのかもしれない。
強気な挑戦者であれば、プレーしている回数が少ないとはいえ、長期的なビジョンに基づき左サイドバックを選択していただろうと思い残している。
もう1つの後悔は、試合中での出来事。
同期の鈴木陽太からスルーパスを受けてサイドでチャンスを得た際に、日頃の練習でアピールしていた仕掛けを出すことが出来ずにボールを失った。
そのシーンは試合が終わってからも何度も脳内で再生された。
試合を決定づける力があれば、豊富なバリエーションから最適な選択で相手をかわし、ゴールに直結するプレーが出来ていたのではないか。
試合後、ビデオを視聴した際に「もっと早い段階で仕掛けていれば抜けた」と強く悔やんだ。
自分の武器である縦への仕掛けを切られた際、咄嗟に変更する柔軟さに欠けていたことを痛感した。
これらのように、自分は多くの点で不完全である。
試合全体を通して多彩な武器を使いこなすことにより、各過程においてハイパフォーマンスを披露でき、最後に試合を決定づける力をもっている選手。。
まさにこの理想形を実現しているのが図星の油そばである。
そのため自分は、客が食べ始めてから食べ終わるまで多彩な味で魅了し、最後ににトドメを刺すことが出来る〆のご飯のような役割を果たせるようになりたい。
そして途中出場をする際には、四川漢源花椒の味変のように、ギアをもう1段階上げて客をさらに唸らせることが出来れば理想的な油そばになれるだろう。
厳しい現状ではあるが、私は図星の油そばには程遠い。
そのため、私は油そばに少しでも近づけるように日々腐らず精進していく。
「だから私は図星の油そばになりたい」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回のブログは、今学期に私が履修した「分子遺伝学」の試験範囲並に広い視野でチームを支える、3年の羽鳥颯くんです。