[特別インタビュー]史上初、期待の他大学生分析官、杉村 悠 (3年・成蹊大学)が赤裸々に語る勝ちへのこだわりと上智サッカー部のリアル

自己紹介をお願いします。
成蹊大学3年、法学部政治学科の杉村 悠と申します。静岡県出身で、藤枝東高校に在籍していました。小学校2年生から高校まで剣道をやってきました。サッカー未経験者です。
趣味は、ゲーム、漫画、アニメ、服です。好きな食べ物は、地元静岡のカツオの刺身です。

普段はどんな生活をしていますか?
普段は結構インドアで、あまり外に出ることはありません。外に出るのは部活とバイトくらいで、家で友達と電話したり、ゲームしたりしています。あと、DAZNを契約しているので海外サッカーの試合を主に観ています。

好きなプロサッカー選手は誰ですか?
レアルマドリードからパリ・サンジェルマンに移籍した、セルヒオ・ラモス選手が好きです。闘志溢れる姿が好きで、勝利に対して貪欲に求める姿が観る側としても憧れる存在だと思います。

上智大学体育会サッカー部に入った動機・きっかけは何ですか?
自分が所属していた藤枝東高校が、静岡県の中でもサッカーの強豪校として知られており、長谷部誠選手やゴン中山選手などがいた高校でした。そこがサッカークラスタみたいな高校で、男子生徒の7割くらいがサッカー経験者でした。そのため、日常がサッカーの話題で溢れていました。高校3年次にワールドカップがあって、その時に自分も興味を持って観戦していました。サッカー部とも仲が良かったので、彼らと話すようになって、サッカーをやっておけばよかったという気持ちが湧いてきて、そこからサッカー観戦をするようになりました。
大学1年次には剣道部に所属していたのですが、飲み会やOBの接待などが苦手で辞めてしまいました。けれど、せっかくなので何か新しく始めるならサッカーに関われることを始めたいと考えました。フットサルサークルなど色々調べてはみましたが、新型コロナウイルスの影響もあってサークルは活動自体していませんでした。何もできず、やるせない日々を送っていた中で、実家静岡のベッドに寝転がっていると三井 慎司(3年/#82/DF/藤枝東高校)からの電話がかかってきました。三井とは元々高校からの友人で、大学に入ってからも時々ご飯に行くような関係でした。その時の三井からの電話は、学生スタッフとして正式にオファーしたいという内容でした。その時に、「やりたい」と即答しました。三井とのパイプもあり、現在上智大学体育会サッカー部にお世話になっているという形になっています。

なぜ「やりたい」と即答できたのですか?
正直、新型コロナウイルスの影響もあってかなり退屈な日常を送っていました。何をやるかについて、その時の電話で具体的な話はされていませんでしたが、三井に電話で「勝ちを求めてやってほしい」と言われました。そういう気持ちを持ってやってくれる人が欲しいと言われました。三井も、学生時代からの経験から僕が負けず嫌いな性格なことは知っていましたので、声をかけてくれたのだと思いました。僕に声をかけてくれたことも嬉しかったですし、今まで行動を起こせなかったサッカーに関われるきっかけを作ってくれました。ここで動かなかったら何もせずに大学生活が終わってしまうと感じたので、「やりたい」と即答しました。

元々三井にアナライザーに興味があるという話はしていたのですか?
そういった話はしていないです。僕が結構Twitterでサッカー関連のツイートをしていたましたし、1~2回だと思いますが、三井と電話しながらDAZNでリバプールの試合を観たこともあります。そのため、三井から声をかけてきたのだと思います。

成蹊大学体育会蹴球部には入部しようと思わなかったのですか?
まず、部活に入ることは考えていませんでした。プレイヤーになるなら、サークルのプレイヤーとしてやっていきたいと考えていました。部活だったら、サッカー未経験者が大学2年生からプレイヤーとして入部するにはちょっと無理があったので、入ろうという認識にすらなりませんでした。

成蹊大学体育会蹴球部にアナライザーはいないのですか?
分からないです。アナライザーがいる大学がある、という認識がそもそもなく、三井から声をかけられて初めて、その役職があることを知りました。なので、もし成蹊大学体育会蹴球部の子にアナライザーとして入部を薦められていたら、そっちに行ったかもしれないです。三井が声をかけてくれたので、上智大学体育会サッカー部にお世話になっています。

最初からアナライザーの仕事に興味はあったのですか?
初めからそういう仕事をやりたいと思っていたわけではなかったです。にわかの知識でしたが、戦術的な話をするのは元々好きでした。三井に言われてから、興味を持った形です。言われる前に興味は全くありませんでした。

サッカー未経験者だとお伺いしましたが、自分でどのように勉強していますか?
サッカー経験者からしたら少し稚拙に見えるかもしれませんが、YouTubeのサッカー解説動画、一橋大学の監督を務めている戸田さんのYouTubeの動画、Twitterで個人的にサッカーの戦術についてツイートしているアカウントなどをフォローして、意識的に取り組むというよりは日常生活の中で常に目に触れられるようにしています。

入部するまで、上智大学体育会サッカー部について知っていましたか?
勿論知ってはいました。三井のSNSもフォローしていましたので。

入部する前の、上智大学体育会サッカー部のイメージは?
正直大学のカラーもあって、部活動に力を入れている大学というイメージはありませんでした。三井が1年からリーグ戦に出場していたことは知っていました。なので、ちょっと失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、三井が無双できるくらいのレベルの体育会サッカー部なのかなと思っていました。

上智大学体育会サッカー部員の印象は?
自分の同期の3年生が個性強いんですよ。最初ちょっと怖かったです。特に、東 幹也(3年/#19/FW/横浜市立東高校)と神田 辰丸(3年/#14/MF/國學院久我山高校)とかその辺が怖かったですね(笑)
元々、サッカー部員って結構チャラい印象があったんですけど、上智大学体育会サッカー部は誠実で真面目な人が多いと思いました。ふざけるところはもちろんふざけますけど、しっかりしていて部の輪を乱すような行動をする人がいるようには感じないです。結構フランクで楽しい人が多いですね。三藤 哲慈(3年/#95/MF/桐蔭学園高校)とか。ただ、まだ上智大学体育会サッカー部のノリについていけてないなとは思います。関 大陽(3年/#6/DF/湘南ベルマーレU-18)と長田 輝(3年/#91/DF/小金井北高校)は、ボケなのか何なのか全く分からないので、あのノリにはまだ追い付けなくて困ります(笑)

上智大学生ではないけど、上智大学体育会サッカー部に所属していることについてどう感じていますか?
上智大学体育会サッカー部の方々は自分のことを受け入れてくれて、同期や後輩もフランクに話しかけてくれて嬉しいのですが、正直ある種の違和感は自分の中であります。しかし他大の部活動をしているというのが逆に面白いなという気持ちもあって。自分の大学でただ部活をやっても思い出にはなると思いますが、普通と言えば普通のことです。他大の人と関わることで、成蹊大学とは異なる文化に触れることができますし、ブランド力のある上智大学で活動させてもらえているのは光栄なことだと思っています。自分を受け入れてくれる上智大学体育会サッカー部のためにも貢献していきたいという気持ちがあります。

上智大学体育会サッカー部の良いところはどんなところですか?
まず、今凄いなと感じているのが、サッカークリニックや献血、SDGs関連の活動など、スポーツとしての活動以外にも地域に寄り添って活動しているのが印象的です。高校生までは、ただ練習してとにかく勝つぞというイメージがあって。勿論それも素晴らしいことですが、そういったスポーツ外の面においても広く活動している上智大学体育会サッカー部は、他の大学に比べてもレベルの高いものをやっているのではないかと思います。

上智大学体育会サッカー部の中で良いと思っている選手は誰ですか?
髙野 陽(3年/#56/DF/県立川和高校)です。次期主将でもあり、勝ちに対するこだわりや勝負に対する熱を持っている選手だと思っています。CBの選手なんですけど、例えどんなに優位に進めていて他の選手が少し手を抜いている試合でも、高野だけは試合最後まで声を出し続けています。10/16(土)リーグ戦第18節の玉川大学戦でも、1人だけずっと声を出していました。こういう選手がいなくなったら、上智大学体育会サッカー部にとって結構まずいんじゃないかと思っています。現状、高野以外にそういった選手がいないと感じています。その点で、一番重要な選手ですし、好きな選手です。
あとは1つエピソードがあって、玉川戦の前の練習で僕が高野に「昇格決めような」と声を掛けたら、「いや、優勝しか興味ねーよ」と口にしていました。いや、さすがだなとその時に思いました。そういう勝ちに対するこだわりを持っている選手というのは、冒頭で僕が好きな選手としてあげたセルヒオ・ラモス選手と被るところがあって、かっこいいです。他の選手にちょっと足りていないのは、高野のような熱意のところではないかと思います。

今、実際に上智大学体育会サッカー部ではどんなことをしていますか?
分かりやすく言うと、よくJリーグでも出ているスタッツみたいなのを部の基準で計測しています。簡単なもので言うと、シュート数、クロス数などの色んなデータを、学生監督である南出 直人(3年/学生監督/星稜高校)から要望された項目を中心に1試合を通して出している形ですね。詳しくはあまり言えないんですけど。試合ごとに学生監督の方から要望があることもあります。

学生監督である南出に対してどんな印象を持っていますか?
率直に凄い人だと思っています。僕と他の部員とで知識の差はもちろんありますが、戦術的に、誰がどこをどう動いて、パスを通して…といったような考え方は正直なところ他の部員たちもそこまで深くないように感じています。でも、南出は何か問題(パスが通らない等)があった時に、何が原因で、相手のプレスがどうなっているかなどをしっかりと分析して、部員たちに解決法を示せる能力は、今の上智大学体育会サッカー部では南出にしかできないと感じています。あとは、モチベーションの高さという点です。他の部員たちからすると、やっぱり立場の違いがあって、南出の言葉が受け入れられなかったり、上手く届かなかったりするところもありますが、それでもめげずにどう伝えていくかを本人は結構考えていると感じます。そういった面で尊敬できる人物だと思っています。

苦労していることや大変なことはありますか?
やっぱり、分析・アナライザーというとすごくハイテクなイメージがあると思いますがやっていることはアナログで、1試合通して何度も止め、どうなっているか見てという作業を繰り返し行うので結構時間はかかります。かといって杜撰なデータを出していたら意味がありませんし、しっかりと正確なものを出さなければいけません。そういう点で、少し苦労はしています。

どういう時に作業することが多いですか?
自分はまとめて時間があるときに、一気にやるタイプです。最近は慣れてきましたが、1試合を通してやると3時間以上はかかりますので、まとめて時間が取れる時にマックに行って作業することが多いです。

何がモチベーションになっていますか?やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
やっぱり、選手から感想をもらえた時に一番モチベーションが上がります。例えば、最初の頃、あるデータを出していた時に、部員に「自分はこのデータを指標にして1試合こういう数値を目標にしてやっています。」と言ってくれました。それを聞いたときは嬉しかったですし、自分の中でのモチベーションが上がりました。

入部して感じたギャップはありますか?
僕は三井に「勝ちを求めてやってほしい」と言われ、その熱を持って入部しました。ですが、僕が初めて試合を観に行った日に少しがっかりしたことが1つありました。その日は、5/30(日)リーグ戦第5節の東京理科大学戦でした。試合としては、開始1分で先制点を奪われ、そこから1点取り返して引き分けで終わっていました。試合前に選手の話を聞いていて、「絶対に勝たないといけない相手だ。」と言っていました。1部優勝を目指しているとは聞いていましたし、絶対に取りこぼせない相手だとは他の選手も言っていたので、正直1-1で引き分けた時にかなりまずいなと思いました。自分は観戦側でしたが、悔しさを感じていました。
でも、試合終了後には笑っている選手がいましたし、理科大の知り合いの選手と整列前に話して、整列に遅れていた選手もいました。絶対に勝たなければいけないと言っていた相手に引き分けてかなりまずいと感じていなければいけないのに、深刻そうにまずいなと話していた選手が、僕の認識だとほんの数人だけでした。試合後の雰囲気が軽かったですし、そういった所でも勝ちに対するこだわりの薄さを感じました。そこで一番気に食わなかったのが、僕に対して勝ちを求めてやってほしいと力説して、感動して応えたはずの三井も笑っていたんです。何やってんだこいつ、と思いました。僕としては、初めて観戦に行った試合だったので、何かを言える立場じゃないですし、もどかしさを感じながら帰った記憶があります。

上智大学体育会サッカー部に今後どのようなことを期待していますか?
もっと勝負に対して熱を持ってほしいと感じています。高校時代にあったような勝負に対するこだわりや熱が薄いのではないかと感じているので、勝負にこだわってもっと「勝ち」を求めて欲しいです。

これからの個人の課題についてと、今後どうなっていきたいですか?
個人の課題としては、現状データを出してはいるのですが、そこから選手に対して個々にアドバイスできているかというと、それがまだまだできていません。自分がサッカー未経験者ということもあり、正直、選手に対してサッカーの戦術や技術的な何かを言うことにちょっと抵抗や戸惑いがまだあります。そこに上手く踏み切れていない自分がいるので、そこに臆することなく、言える度胸と知識を身に着けていきたいです。

今後の活躍を期待しています。ありがとうございました!