法学部法律学科3年、小堀耕太郎です。
先日、「大学生時代に1番一生懸命だったこと」について答える機会があった。
皆さんなら何と答えるだろうか?
私が出した答えは、「ケンタ」。
私は、大学1年生の10月から、地元にあるケンタッキーフライドチキンでアルバイトをしている。初めてのアルバイトとしてこの仕事を選び、現在は、当店のシフトマネージャー(いわゆる、バイトリーダー)を務めさせていただいている。
なぜ、ケンタッキーを選んだのか。
家から近いから、時給が良いから、お店が綺麗だから、部活やりながらでも雇ってくれそうだから、接客業をしてみることで自分という殻を破れそうだから、などの理由で選んだ。絶対にケンタッキーが良いということもなく、たまたま求人サイトで当てはめた条件に合ったのが今のお店だった。
そして、バイクに乗ったことがないのにデリバリーとして雇ってもらい、バイクに乗る練習からケンタッキー生活が始まった。そして、予約していたお客様の商品を違う家に配達してしまい大迷惑をかけた経験、配達中に事故にあった経験、電話の態度が気に食わないと言われて怒られた経験など、様々な経験をして成長してきた。
半年くらい経ち、デリバリー以外の仕事にも興味を持ち始めていた1年生の3月、シフトマネージャーにならないかというお誘いを頂き、自分も先輩方のように頼られる立場になりたかったこと、責任ある仕事を任されてみたかったことからシフトマネージャーになることに決めた。
そこから、約1年間かけてすべての業務を習得し、憧れだったシフトマネージャーになり、現在に至る。
では、なぜアルバイトで高みを目指そうと思えたのか。
ここまで同じ仕事を続けていられるのか。
それは、お店の雰囲気にあると思う。
一言でいえば、高校のクラスのような職場。毎回楽しませてくれる職場。
そして、友達のような先輩、なんでも話せてしまう同期、慕ってくれる後輩、優しい主婦さんたち、アルバイトとの距離が近く接しやすい社員の存在。
新しいコミュニティとしてなんとなく選んだこのアルバイトがこんなにも充実しているのは、間違いなく周りの個性豊かなメンバーのおかげである。
働きに行くというより、このメンバーに会いに行き、楽しい時間を過ごしに行っていると言った方が正しいかもしれない。
部活が終わって、疲れていてもアルバイトに行けるのは、みんなに会うことに楽しさを感じられるから。疲れを忘れてしまうくらい楽しい時間を過ごせるから。
そんな恵まれた環境にいるからか、自然とそのお店の中で高みを目指すようになった。
そして、約1年10カ月、アルバイトを通して、自分で設定した目標を達成することで、自分を高め、一番の成長を感じることができている。
だから、私は大学生時代に一生懸命になったこととして、「ケンタ」と答える。
じゃあ、サッカーは?
もちろんサッカーを一生懸命にやっていないということではない。
でも正直なことを言うと、今までのサッカー人生の中で一番モチベーションが低い時期が来ていると感じている。
「ベンチスタートでもいい、A2でもいい。」と心のどこかで感じてしまっている。
「試合にスタメンで出場したい、メンバーに入りたい。」という貪欲さのあった1年生の頃の自分が消えつつあるように感じる。
それは、高校生までのサッカー人生にはなかった、アルバイトなどのサッカー以外のところに楽しさややりがいを感じているからかもしれない。
だが、今シーズンも終盤にさしかかっている中、自分のサッカー人生が残り1年になることを考えると、このままで良いのだろうか。
だからこそ、あと1年間でやれるところまで、サッカーでも高みを目指したい。
スタートからでも途中からでもチームに貢献できる選手を目指して。
そして、引退したときに、「大学時代に1番一生懸命だったことは?」という問いに
「関東リーグ昇格を目指して部活動に取り組んだこと」
と答えられるように。
そう自信をもって言えるように残りのサッカー人生を大切にしたい。
改めてサッカー選手である自分が一生懸命にならなければいけないことを確認することができた問いとなった。
次回の担当は、筋肉がついてから歩き方をなかきょ(3年中村匡佑)に寄せているのではないかと思うくらい胸を張る、3年星野航太です!