[在部当時のこと]
自分にとっては、すごく充実した4年間でした。OB、監督、コーチのご支援をいただきながらも「自分たちで考えてチームをマネジメントする」という上智体育会のスタイルをとても気に入っていました。ここから、「人のモチベーション」「チームワーク」「リーダーシップ」「努力」「戦略・戦術」といった、社会に出てからも役立つことを学べた気がします。現役の皆には、自主自立で体育会クラブを運営しながら、スポーツ推薦などで選手を集める強豪校を倒す、という醍醐味を味わってほしいし、上智のそのようなスタイルを誇りにしてほしいです。
現役時の唯一の心残りは、最終年のリーグ戦です。東京都1部リーグの開幕直後、拓殖、立正、東洋といった強豪校に2勝1分と好調に滑り出し優勝候補に躍り出ながら、その後1週間のブレークを挟んで流れを失い下位校に連敗、僅差で関東トーナメント出場の切符を逃しました。受け入れ難い結果でしたが、これも「窮地に立ったときに流れを変えるリーダーシップ」について重要な教訓を教えてくれたと今では思っています。

[現役に望むところ]
現役の皆に伝えたいことは、以下の2点です。
1. 「大学時代にサッカーをした自分」を誇れるよう、努力してほしい
「試合に出た、出ない」よりも悔いに残るのが「努力して成長できる余地があったのに、それをしなかった」ことだと思います。試合に出ても出なくても、「あの時、俺はやりきった。自分を誇りに思える」という思いがあれば、社会人になってからも自分の支えとなります。また、自分にやりきった充実感があれば、心からチームをサポートする気持ちにもなれます。
中には、高校時代の実績に逆に縛られて大学で「努力と成長」に向き合えない人もいます。けれど、それは後悔につながります。そうならないよう、大学は大学で心機一転、新しい自分になって努力して、選手としても人間としても成長してほしいです。
2. サッカー以外にも、様々な勉強をしてほしい
大学時代の先輩を見て「かっこいいな」と思ったのは、サッカーもハードにやりながら、勉強もしっかりしている人たちです。僕もそんな先輩に憧れ、大学で興味のある授業を追加でとってみたり、また部活が終わった後に英会話学校に通ったりもしていました。またオフ期間に、先輩たちを真似て海外を2、3週間放浪して(現地でストリートサッカーをしたり)楽しみもしました。サッカー以外の勉強もすると、サッカーをする上での発想も、またクラブ運営する上でのアイディアも広がります。また、将来にもすごく役立ちます。現役の皆には、サッカーに打ち込みながらも、それ以外にも、できる限り様々な経験や勉強をしてもらいたいです。